青春時代に毎日の様に聴いていたFMラジオの深夜番組「ジェットストリーム」。 城達也さん担当の末期頃(週末にミットナイトオデッセイとして放送されていた頃)から流れる曲調が変わって行き、以来あまり聴かなくなって、小野田さんが下りられると番組自体もジャズなどがかかり始めて聴く気も失せるようになってしまいました。 その後FMラジオ自体を聞かない時期が長く続いていましたが、今なお平日の深夜零時になると始まる長寿番組(現在は民放FMは聞く事がないので内容は不明)ではある様です。 |
上に並べたのは avex club 発売の10枚組のCD。
日本航空が経営破綻前の、鶴のマークがなかった頃の購入ですが、今なお販売され続けている様です。(日本航空は鶴、全日空はガリレオのヘリコプターでないとね!) 各枚「ミスター・ロンリー」で始まり「夢幻飛行」で終わる構成(余談ですが、個人的には「夜間飛行」の時代の方が馴染み深く好みです。)は当時の放送の雰囲気を留めているうえ、途中で懐かしい城さんのナレーションも楽しめます。 けれどもあの頃の雰囲気を懐かしみたい向きには、You Tubeで視聴出来る“わたしのレコードアルバム”や時代を感じさせる日本航空の宣伝等がそのまま流れてくるラジオ放送を録音したテープには到底かないません。 一方下は、正に放送聴取当時('80年代)に購入した企画物のCD、「ベニス発 パリ北駅 ノスタルジックヨーロッパ」です。 ベニス・サンマルコ広場の鐘とゴンドラの歌 ベニスの愛 ANONIMO VENEZIANO 夕暮れのベニス・サンタルチア駅 恋人たちのテーマ LE AMANTS コート・ダジュールを走るブルートレインそしてローマ・テルミニ駅 カサンドラ・クロス IT'S ALL A GAME 陽がふりそそぐモナコ・モンテカルロ駅 メリー・ゴーラウンド L'ULTIMA NEVE DI PRIMAVERA 霧のローテンブルグに響く時鐘 アナスタシア ANASTASIA グリンデルワルド行き氷河特急 スウェーデンの城 CHATEAU EN SUEDE フランクフルト駅の慕情 別れの時を待つアムステルダム中央駅 悲しみを告げる森 ETERNAL FOREST トランス・ヨーロッパ・エクスプレス 男と女の詩 LA BONNE ANNEE 雪のザルツブルグ駅を出るオリエント急行 ミストラルは永遠に LAST MISTRAL 国際列車が着くパリ・リヨン駅の朝 夕晴れのモンマルトル MONMARTRE パリ・サクレクール寺院の鐘 マルセリーノの歌 MARCELINO PAN Y VINO 悲しみは星影と共に ANDREMO IN CITTA 旅人を迎えるパリ北駅 うず潮 MARTIN ET LA MER ナレーション:城 達也 FREDERIC DARD & HIS ORCHESTRA 同時期発売のモナコグランプリ(正式版名不明:1986年のモナコGPの音声が主題)と共に、思い出深い一枚。 選曲と言い楽曲の合間や途中にふんだんに織り込まれた現地の駅の構内放送等は、とても臨場感があり素晴らしい出来だと思います。 ジャケット写真も気に入っています。 ただ残念なのは、車内走行音と通過列車の音源だけは一発で日本の汽車(どれもこれも全部日本のブルートレイン?)とわかってしまう内容(とりわけ警笛と踏切の電子音)で興ざめです。 ヨーロッパの幹線鉄道は早くから踏切の削減やロングレールの普及が進んでいたので、効果音としてはもう一つと感じたのかもしれません。 でも、偽物は聴く人が聞けば分かるんですよ・・・ そう言えば、子供の頃乗った東海道新幹線はゴックゴックゴック・・・と言う感じで延々レールと車輪が奏でる音が車内に響き渡っていました。 ロングレールとなった今ではもう聞く事のない、懐かしい音の思い出です。 追記: Amazonで以前チェックしていて、後年の再販と思い込んでいた商品が、データ(mp3)製品だと言う事に気付き、それどころか今更ながら中身も少し変わっているのに気付きました。 12曲組で1600円。 個別には1曲200円ですが、試しにアルバム毎購入してみました。 |
水の都ベニスの旅情 惜別のコンチェルト ベニスサンタルチア駅出発するローマ行急行列車 帰り来ぬ青春 ローマ終着駅テルミニに到着するベニス発急行列車 カサンドラクロス パリリオン駅発TGVがジュネーブ・コルナバン駅に到着。そしてレマン湖湖畔を走るパノラマ急行 モンパリ スイス・ブリエンツ湖からロートホルン・アルプスに登るSL登山鉄道とユングフラウ・ヨッホに向かう登山電車 スイスアルペンホルンとエーデルワイズ 雨のオランダアムステルダム中央駅 悲しみを告げる森 南フランス・モンテカルロ駅 メリーゴーラウンド オーストリア・ザルツブルグ駅を出発するオリエント急行 悲しみは星影と共に ドイツ・フランクフルト中央駅の詩情 スエ―デンの城 デンマーク・コペンハーゲン中央駅を出発するインターシティ・エキスプレス 男と女の詩 ロンドン・ビクトリアステーションとドイツ・ミュンヘン中央駅 ベニスの愛 パリ終着駅北駅 うず潮 発売は2008年12月と、もう大分前の商品の様です。 不完全な文法や国名の間違い、一部微妙な地名表記もそのまま転写しています。 現地効果音の挿入位置は、曲の前・中・後と、実際には一部前後します。 中身は予想以上に改変されていました。 同じと思っていた部分も、効果音が差し替えられていたり、曲順や組み合わせが違っていたりで、それなりに楽しめる内容ではあります。 残念だったのは城さんのナレーションが一切なかった事。 著作権の問題なのでしょうが、有るのと無いのとでは大違い。 がっかりです。 曲と効果音との切り替えや被せ方ももうひとつ。 選曲も若干改悪感が漂いますが、現地収録音源がフランスからデンマークへと変更された「男と女の詩(La Bonne Annee)」は今回も雰囲気が良い。 マニア的にはいかにも不自然で単調だった、日本の鉄道の代用走行音源は、全てではないものの、多少なりとも差し替えが為されて、音質の列車毎の変化が楽しめる様になりました。 全体的な音作りは、楽曲と鉄道音源の配分的にはほとんど変わらないものの、音楽好きよりも若干現地音源重視になった感じで雰囲気も明るめ。 好みの問題なのだけれど、総合的評価はより哀愁漂う絶版CDに軍配。 ナレーションなしでは「ジェットストリーム」を謳う程の魅力も・・・ なるべく多くの本物の音源で旅の雰囲気に浸りたい、と言う方にはお勧めです。 後日調べで、“旅色イージーリスニング”は日本のブルートレイン走行音源だけ!南の島の波音だけ!等“超マニアック”な配信音楽シリーズの一環で、JALジェットストリーム編はその続編の様です。 |